
「記憶表現論」刊行記念 季村敏夫×港大尋 詩と音楽 トークとライブ-15回目の1・17を前に-
ナビゲーターは、笠原一人さんと寺田匡宏さん。
記憶について、たとえば震災であれば、防災という、教訓という方法で伝えることが目立つけれど、そうでないもっと「多様な」記憶の伝え方について、考えてみようというお話し。震災で亡くなったたくさんの人々。その人たちは今は何も語ることはできない。語りえないものをどう語るのか。港さんは音、リズム、季村さんは言葉で。4人の著者で、今回のゲストの皆さんの形は違えど「伝えよう」という、ぬくもりあるメッセージを様々な思考の回路をはりめぐらせようとされていました。私も話しを聞きながら色色なことが頭に浮かんできて、それを整理することはできていないのですが、とても有意義な時間でした。たとえば、乗り物が色色なものを運んでいく。何を運んでいるのか、それは目には見えない。荷物の中身はなんですか?そういうようなことを考えたりしていました。まもなく15年目の1・17。その前に、ともに立ち止まり考える時間をいただけたこと、感謝します。