

久しぶりの、山本忠勝の神戸面白人。ゲストは詩人、作家で季村敏夫さん。最近出版された本「山上の蜘蛛-神戸モダニズムと開港ノート」にまつわるお話しとなりました。この本は400Pにわたり、明治からの神戸の歴史をたどった、文壇の調査記録でもあるようです。私はまだ読めていないので、お話しを聞いていてイメージできることと、見えないことがありましたが、是非じっくり読んでみたいと思いました。
季村さんは、内から強く発せられる「なぜ?」という声にしたがって、探偵のように調査されたように見えました。そして、自分の目で確かめ、神戸を、歴史を、そして表現を解釈されているんだと思います。
お話しの中ででてきた言葉で、メモできたもの下記、
・マイナーの存在。情緒としてではなく、存在としてのそのいとおしさ、かけがえのなさ。
・他者性の崩壊について。-人間性の崩壊の危機意識
・神戸のリベラリズムの精神は、市民社会とひびきあう距離感
・ベルクソン 記憶について、記憶は運動である。 ドゥルーズ 過去と現代の同時性

本は、ギャラリーにて発売中。2500円+税です。