4/2(月)伊勢英子さんのお話の会「ゴッホと私」
40名を超える参加者で満員御礼。
伊勢さんは「ふたりのゴッホ」(新潮社)の著者であり、今回は、ゴッホの弟テオに大変共感をしている島田のリクエストもあり、前半はそのお話になりました。
ゴッホと宮沢賢治の、その生涯をたどって見えてきた共通点などを比べながらお話してくださいました。苦しみや、狂気の中でも、後世に残る作品を残してきたゴッホと賢治、しかしその生前のことを思うと、やはり苦しく、つらい気持ちにもなります。
後半は絵本作家としての伊勢さんが、最近出版され、大変好評の「ルリユールおじさん」の取材から、その本ができあがるまでのお話。
不思議なことに、ゴッホの話をされていた時と、この絵本のお話の時と、伊勢さんのお話される雰囲気、表情がガラっと変わられました。
ルリユールとは活字文化のフランスならではの、革張りなどの大変美しい本の装丁の職人さんのことです。伊勢さんは、何度もフランスのルリユールおじさんのところへ足を運ばれ、取材をされました。
ちょうどサロンが終わった翌日、東京へ戻られた伊勢さんよりうれしいニュースが入りました。
講談社出版文化賞、絵本賞を受賞されたとのことです。
大変素敵な絵本で、世代に関係なく、こころに届く絵本です、是非御覧頂きたいと思います。