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![]() 宮地孝「学童疎開を描く」 宮地孝「学童疎開を描く」展(無料) 2013年7月23日(火)~8月17日(土) 8月13日(火)~15日(日)は休館 時間:10:00~17:00 場所:コープこうべ生活文化センター1Fギャラリー お問合せ 東灘区田中町5-3-18078-431-5273 一部の人にしか、その存在を知られていなかった宮地孝(画家)が描いた学童疎開のスケッチ27点が公開されます。宮地孝(1907~1991)は神戸の下山手国民学校で図画の先生をしていました。昭和20年の神戸大空襲の前後、昭和19年から20年にかけて加古川や姫路に疎開していた児童の生活を丁寧に、心を込めて描いています。例えば我が家を偲んで松の木の皮を剥いで、「お母さん」「これがお家」と悲しく遊ぶ児童。怪我をした児童に包帯をするやさしい若い先生。みんな揃っての食事など家族や住みなれた街を離れて心寂しいが健気な児童の姿に寄り添うように優しく描かれています。 ◇ 当時の疎開は、親類縁者をたどって危険な神戸から脱出疎開したのですね。そのころ私は2歳でした。逃げ遅れて家屋を全焼、昭和20年に福井県、新潟県を転々とし、終戦によって神戸に戻りました。私にはなんの記憶もありませんが、辛かった話は母から聞いています。宮地さんの書かれた学童疎開は、そうした受け入れ先のない児童が集団疎開をした姿のようですね。これらの作品は1998年に沼田かずゑ(前・兵庫県美術家同盟代表)さんから島田に託されたものです。沼田さんは月見山美術研究所で宮地さんのパートナーとして支えてこられました。私は、故・服部正(神戸芸術文化会議議長)さんの強い勧めもあり、宮地さんの膨大な裸婦デッサンを整理し、画集「裸婦」を出版し、宮地さんの代表作6点を「絵葉書集」として刊行しました。これらを契機として油彩の代表作が神戸市立小磯記念美術館に収蔵されることとなりました。 ◇ 沼田さんが、これらの作品を私に託したのは、多分、もう一つの理由があると思います。 「50年目の戦場 神戸」といわれた阪神大震災の時に「アートエイド神戸」実行委員会を 立ち上げました。そして、長尾和さんが震災後、1ヶ月くらい経って、被災地を描いた水彩画の展覧会を開催したり、25人の詩人と「鎮魂と再生のためにー阪神・大震災をふりかえって」という詩画集(風来舎)を出版したのを、知っておられたからです。託されてから長い年月が経ってしまい、忸怩(じくじ)たる思いです。 この長尾和さんの25点の作品も、実は縁あって“コープこうべ”さんへ寄贈する仲介をさせていただきました。 ◇ これらのスケッチには疎開先のお寺や、描いた日付、学童の名前も記入されています。すでに亡くなられた方もいますし、ご存命の方、そのご家族、縁者もきっとおられます。この展覧会から、新しい物語が紡ぎ出されていくことでしょう。この展覧会機会に神戸大空襲と神戸大震災。50年を隔てた貴重な記録がコープこうべ生活文化センターに収蔵されたことは、とても大きな意味を持っています。6月5日(1945年の神戸大空襲の日)あるいは8月15日(敗戦の日)に宮地孝「学童疎開の記録」を、1月17日(阪神・淡路大震災の日)には長尾和「鎮魂と再生のために」が展示され戦争、震災の記憶が継承されていくことを願っています。島田誠 ![]() ![]() ![]() ![]()
by gallery-shimada
| 2013-07-18 17:53
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