


お雛祭りが過ぎて、寒いと思っていたら、あたたかかったり、あたたかいと思ったら寒いような日々。陽ざしはとても穏やかで、束の間、頭の中からっぽになる。1Fの小谷さんは、77才。18歳の時から日本を離れて、アメリカで勉学に励まれ、教鞭をとられていまいした。退職後、ゆっくりと目の前のことに向き合う日々、それは日常であり、作品制作であり、なんだと思います。作品と対話する、ともおっしゃっていましたが、小谷さんの作品を眺めているとそれは伝わってきます。陶芸からはじまったということで、平面も、その質感が特徴的でやわらかです。ぼんやりとした光、空間、夢うつつ。ご本人と話していると、絵とは又別の空気が入ってくる。目がきらきらと輝いて、見つめて下さるそのまなざしが、絵の中の光とつながった。作品にタイトルはほとんどないのですが、数点だけタイトルがある作品がありました。その名前は「求塚(もとめづか)」。生田川にまつわる古いお話しがあるそうです。島田での展覧会は、木曜日16:00、まで。そのあと、東京展とへと続きます。3/28(木)~4/6(土) ギャラリー愚怜さんにて。
http://www5.ocn.ne.jp/~gray