3/24土曜日 展覧会初日 野田哲也先生のオープニングトークの様子です。作品についてのトークにご来場のたくさんの皆様も熱心に聞き入っておられます。今回は1986年から2011年までの作品が展示されていますが、何点かは
last editionつまり、最後の一枚という貴重な作品です。 そのほかの作品はedition がまだあるので、御問い合わせ下さい。
版画、といっても初めてご覧になる方は、どういう技法で制作されたのか、イメージがわかないと思います。
簡単にいうと伝統的な、水生木版画の技法と、謄写版を使ったシルクスクリーンの技法とを併用されています。イメージは写真を元にして、それを消したり、又ドローイングなどを描き加えたりして、野田先生オリジナルのイメージへと料理されていきます。トークを聞いていると、色色な意味あい、ユーモア、などがさりげなく作品にしのびこませてあって、又一層作品を身近に感じられました。
会場にて、版画芸術134号野田哲也特集を販売しております。そちらにより詳しく野田先生の世界について掲載されていますので、ご覧下さい。
http://www.gallery-goto.com/info/noda_book/noda_book.html
ギャラリーではその他、貴重なカタログなど、閲覧いただけます。
野田先生が、身近な風景、ものを作品として制作されてきたdiaryシリーズは、もう戻らない時間を思い、その時間にこめられた、慈しむ(愛しむ)気持ちを、見る人にも伝えてくれています。