今展示中の平田達哉さんの作品「メタモルフォーゼ」P10 2011 油彩
平田さんの作品は、油絵なのですが、表面はつるっとしているような、小さくボコボコっとしているような、又線がスーッと入っているような表面です。それはとても考えられて、その表面の質感が作られていて、陶器のようだ、とか版画のようだとか言われます。工芸品ではないけれど、絵が物質としてその存在感が出てくるようなマチエール。表面に描かれている線や、色はシンプルなのですが、その質感とともに、構成に目をこらしてみてください。風景に見えたり、空に見えたり、人に見えたり、平田さん曰く、どういう風に見えてもいいとのこと。見る人が自由に想像してみてください。
今日は、「自分の好みがわかるってことが、絵がわかるってこと」というお話しがとてもよかったです。
ちなみに、メタモルフォーゼというのは、変身、変態という意味。例えばさなぎ蝶になるのもそういう感じでしょうか。さて、絵をじーっと見てみましょう。そんなギャラリーの一日。