第219回 水曜サロン
「尹東柱(ユン・ドンジュ)と茨木のり子」
火曜サロンではありません。水曜です。ご注意下さい。
2月16日(水) 18:30~20:00 会費 ¥500(要予約)
お話 後藤正治(ノンフィクション作家)と川上盾(東神戸教会牧師)さん
茨木のり子さんの評伝「清冽」を刊行された後藤さんと、シンガーソング・ライターとして「死ぬ日まで天をあおぎ」のCDを出されている川上牧師。茨木のり子は、その生涯の後半において韓国語を学び、韓国詩を翻訳紹介してきた。二人の詩人には共通した資質が見える。その接点を巡って、生きること、表現することを語りあっていただきます。
尹東柱「序詩」 (ユン・ドンジュ)
死ぬ日まで空を仰ぎ / 一点の恥辱(はじ)なきことを、
葉あいにそよぐ風にも / わたしはこころ痛んだ。
星をうたう心で / 生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を / 歩みゆかねば。
今宵も星が風に吹き晒される。
(1945年2月16日獄死)
当時、使用を禁じられていた朝鮮語(ハングル)で詩を書いていたことで治安維持法違反で逮捕。立教大学、同志社大学留学中のこと。