1Fで展覧会開催中の荒木きよこさん。6/1火曜日からギャラリー北野坂でスタートする版画作品のグループ展にもメンバーとして参加されています。近くのギャラリーですので、是非まわってください。
今日は、朝一番で加藤周一さんのドキュメンタリー映画を見に兵庫県立美術館へと行ってきました。
タイトルは「しかしそれだけではない。 加藤周一 幽霊と語る」でした。幽霊と語っていた加藤周一さん。それは本当だったんだと思いました。戦争は反対。九条は守る。そのメッセージは大変簡潔、クールで強く発せられていました。戦争を少しでも促すような動きをする人がポツポツと出てくるけれど、そういう人は、戦争で、抑圧-被抑圧を体験していないと言っておられました。敵、味方、あちらとこちら、双方苦しい。敵・味方の中でも戦争中に苦しんだ人、と戦争中苦しまなかった人、それぞれ意見が違います。なかなか幽霊と語る、ことはできませんが、加藤さんのインタビューから何か幽霊さんたちのメッセージが介して届けられたようにも思いました。映像も能舞台のような不思議な境界線の空気を保ちつつ、とてもきれいな音楽が加藤さんの言葉を運んでいたようで、静かで落ち着いて見ることができました。又加藤さんのたくさんの著作を読むことで語る、ことはできなくても加藤さんの語りに耳を傾けることはできますね。