木下昭夫作品「カラス」10号
鈍色 が好きだと、木下さん。今回は、一段と画面が黒い作品が多くて、実物は時間を重ねた作品ほど、色色な色がまざりこんでそれは何色、と一言では言えない画面です。
「ぼくの作品はつぶし絵」と言われていました。描いているテーマは、裸婦、カボチャやざくろなど静物、鳥、など身近な存在。それは20代の頃から、変わらず描いておられます。お話しを聞いていると、本当に今まで探求を重ねてこられているんだなと思います。「つぶし絵」は、木下さんいわく、画面からカタチを出しているのではなくて、画面の奥に、又は下に引っ込ませようとしているとのこと。あと、逆光が好きだ、ともおっしゃっていました。私が、日食みたいですね、と思わず言ってしまいました。木下さんはそうやね、と言ってくださいました。
木下さんの探求の道、是非見にいらしてください。
カボチャ 6号