30Fの絵の一部分です。人物の顔だけにあらず、手だったり、足の組み方だったり、服のしわだったり、そして目の前にある空き缶の存在からもその表情がにじみでてくるのが小西先生の世界だなぁと感じます。空き缶はよく描かれているモチーフですが、小西先生の使う色で「赤」も又印象的。サインも大体赤で画面のすみっこに「K」と入れられています。
画集の中の随筆より~
社会のメカニズム、個人の感情等無視されさうな場にあって、
愈々ウエットな、センサイな感情又はヒューマニティを出す
ことに憚らぬことこそ、真に社会に対し強く生きたと云うこと
ではないか。自分の内部にある素朴なる人間愛、沸々と湧く
美意識こそ、大事、大切にして然るべき也。
作品の全体
「広告板と男」 30F 1994年の作品です。ギャラリー入り口入ってすぐ左側に展示しています。